備忘録的に今年買った本。新刊は少な目。
時系列順に並べるとあまりにも味気なかったのでカテゴリ別に。
塩野七生さん
- 塩野七生「十字軍物語3巻 獅子心王リチャード」
- 塩野七生「海の都の物語1」
- 塩野七生「十字軍物語4巻 十字軍の黄昏」
- 塩野七生「コンスタンティノープルの陥落」
- 塩野七生「皇帝フリードリッヒ二世の生涯(上)」
- 塩野七生「皇帝フリードリッヒ二世の生涯(下)」
- 塩野七生「海の都の物語2」
- 塩野七生「海の都の物語3」
- 塩野七生「ギリシャ人の物語1民主政のはじまり」
- 塩野七生「ギリシャ人の物語2民主政の成熟と崩壊」
塩野七生さんの本は文体が格調高い感じで、寝る前に読むのに本当にちょうどいい。十字軍物語は読みごたえがあった。何分受験が日本史なもので、その辺り不案内過ぎたのでとても良い解像度だった。その補足的にも読もうとしたコンスタンティノープルの陥落は、フィクションフィクションした文体で読みにくかったな。ギリシャ人の物語は最後の長編になるのだろう。寂しい。
橘玲さん
- エリック・バーカー著 橘玲監修「残酷すぎる人間法則」
- 橘玲「スピリチュアルズ」
- 橘玲「世界はなぜ地獄になるのか」小学館新書
- 橘玲「人生は攻略できる」
- 橘玲「シンプルで合理的な人生設計」
- 橘玲・安藤寿康「運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」」NHK出版新書
ついつい買っちゃう橘玲さん。タイトルに品がないというか恥ずかしいものが増えてきた気がする。最後に読んだ共著は「橘さん露悪的な極論言ってますけど、そこまでのもんじゃないですよ」といいう学者的良心によるフォローがあって橘さん愛読者としてもハッと気づかされる一冊だった。
村上春樹さん
- 村上春樹「猫を棄てる」
- 村上春樹「街とその不確かな壁」
- 村上春樹「村上朝日堂」
- 村上春樹「村上朝日堂の逆襲」
- 村上春樹「村上朝日堂 はいほー!」
- 村上春樹「村上朝日堂はいかにして鍛えられたか」
- 村上春樹「村上ラヂオ」
久しぶりの長編だった街とその不確かな~は1Q84以来で久しぶりに面白かったな!と思える長編だった(マイベストはねじまき鳥クロニクル)。エッセイ系は文庫でも持っていたがKindleのセールで再購入。iPhoneのKindleアプリで移動中や待ち時間に読むのにちょうどいい。ザ・良質なエッセイ。
世界史・日本史
- 大木毅「独ソ戦 絶滅戦争の惨禍」岩波新書
- 安達正勝「物語 フランス革命 バスチーユ陥落からナポレオン戴冠まで」中公新書
- 佐藤賢一「ヴァロワ朝 フランス王朝史2」講談社現代新書
- 大田俊寛「一神教全史 上 ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の起源と興亡」河出新書
- 近藤和彦「イギリス史10講」岩波新書
- 佐藤賢一「ブルボン朝 フランス王朝史3」講談社現代新書
- 呉座勇一「動乱の日本戦国史 桶狭間の戦いから関ヶ原の戦いまで」朝日新書
- 高橋正男「物語 イスラエルの歴史 アブラハムから中東戦争へ」中公新書
- 大田俊寛「一神教全史 下 中世社会の終焉と近代国家の誕生」河出新書
- 青木健「ペルシア帝国」講談社現代新書
フランス革命がとにかく面白かった。ヨーロッパってずっと戦国時代みたいな感じでとても面白い。そりゃそれだけ競争してれば発展もする。呉座さんの本も基本毎度買ってるけど、どの著作も「XについてAという説があるが、Bという説もある。それに対してC説が」みたいな感じで、諸説を整理する誠実な内容なんだろうけど正直読みにくい。脳のメモリが少ない身としては毎回結論なんだっけ?となる。もちろん、乱暴に自説を断定口調で書くような歴史作家へのアンチテーゼなんだろうけど。
お笑い(タレント系)
- 田中卓志「ちょっと不運なほうが生活は楽しい」
- 松本人志「「松本」の「遺書」」
- 酒寄希望「酒寄さんのぼる塾生活」
- 徳井健太「敗北からの芸人論」
- 佐藤満春「スターにはなれませんでしたが」
- 伊藤俊介「一旦書かせて頂きます」
- ハチミツ二郎「マイ・ウェイ 東京ダイナマイト ハチミツ二郎自伝」
今年はなんだか芸人さんの本をよく買う一年だった。とかくネットにお笑い論が溢れているので、やっぱ生の一次情報に触れないとな的な内的流れかもしれない。あと、そもそも本は文庫/新書以外かさばるので基本買わない消費方針なのだが、割り切ってこれ系の本はKindleで買う!と決めたことで結構買うようになった。中でも酒寄さんの文才は凄かった。松ちゃんのはもちろん30年ぶりぐらいに急に読み返したくなった。
お笑い(非タレント系)
- 谷良一「M-1はじめました。」
- 読む余熱 VOLUME 8
- 中村計「笑い神 M-1、その純情と狂気」
- 大﨑洋「居場所。」
- 本多正識「1秒で答えを作る力」
- 山田ナビスコ「東京芸人水脈史 東京吉本芸人との28年」
- 安島隆「でも、たりなくてよかった たりないテレビ局員と人気芸人のお笑い25年“もがき史“」
- 佐久間宣行「脱サラパーソナリティ、テレビを飛び出す~佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)2021-2022~」
佐久間さんは番組本なので微妙なところだが、ともあれ、芸人さん本人だけではなく、業界の方々の本もよく読んだ一年だった。どっちかというとこちらの方が、タレントがその立場上、トーク番組やエッセイでは言えないことだったり、また、そもそもタレントの目線からは見えない観点の話が多くて、読んでいて周辺知識が埋まる感じでとても面白かった。谷良一さん「M-1はじめました」中村計さん「笑い神」、安島隆さん「でも、たりなくてよかった」は特に面白かったな。「M-1はじめました」は、M-1ファン全員読んだ方がいい一冊だと思う。
フィクション
フィクションというか、急にちょっと国内文学を読む気になった。それで毎夏の新潮文庫のプレミアムカバー選のやつを。
その他ノンフィクション
- パオロ・マッツァリーノ「読むワイドショー」新潮新書
- 片岡大右「小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか」集英社新書
- NHK100分で名著 新約聖書
- ユヴァル・ノア・ハラリ 「サピエンス全史 上巻」