人はパンだけで生きるのではない

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オードリーANNの東京ドームライブ落ちた!

  • 時間が経てばやがて感情が薄れそうなので備忘録的にメモしておく。村上春樹は文章を書くことがセラピーになる的な話を書いていた気がする。
  • チケットぴあで四次にも及んだ抽選全てに落選して、オードリーANN15周年記念の東京ドームライブを現地で観ることは実質的に無理になった。一般先着は毎度チケットぴあは即落ちするので、この手ので取ることはまず不可能であろう。
  • 半年前ほどに、ドーム埋まらないかも・ドームに行こうキャンペーンに乗って、行く気満々で宣伝Tシャツ着ては夏に近所のスーパーに買いものに行ったりしている場合じゃなかったw(冗談です)

 

懐かしのシール配布

 

ちょうどCMも収めることができた

 

  • Xを見ていると落選者のネガティブな感情(落選するならグッズ買うんじゃなかったとか、なんで埋まらないと煽ったんだとか、ラジオ聴く気なくなったとか)がどうしても目に入る。そしてそれに対する注意的反応も当然ある。
  • それだけリスナーの「生活」に根差した各自思い入れの深いラジオなんだろうなと思った。神格視されたアーティストやアイドルのありがたいご高説を拝聴するのではなく、若林さん春日さんのその週のエピソード、ハンバーグのつなぎと謙遜していた描写力の感情の揺れと笑い。その生活感はまさに一人一人の人生に共鳴する、ワーキャーではない深いグリップがあった。

 

東京ドームにも事前偵察と証して行ってみた

1塁側の広告も見た

 

  • しかし記憶では企画当初、青銅さんですら2~3万はいくかもしれないけどそれ以上は…的予測だったかと思うので、我々視聴者より間違いなく多くの確実なデータ、聴取率radiko/spotifyの視聴データ、グッズの実績数等々を持っているスタッフがそう思った(5年前の武道館は2.2万動員できたけど、ドーム4.5万はさすがに埋めるの簡単ではない)ということで、いまの応募者殺到で落選多数の状況はオードリーおよび番組チームの誰も予想できなかったのではなかろうか。

 

  • もちろん、予想できなかったは言いすぎにしても、それは大分確度の低い楽観シナリオだったのではないか。なので、いまの時点で「だから最初から4万5千人キャパでも争奪戦になると思った!」は、よほどの根拠がない限り事後諸葛亮感がある。
  • 実際武道館動員数やあちこちオンライン、たりふた配信、若ちゃんnoteの購読数からするとその辺(2~3万)がコア層の見込み数字に近いと思うし。今回落選多いのは勝手な推測ながら、この5年間でオードリーANNの視聴者数が増えたというよりも、日向坂や星野さん層ほかからの「ついで」的なファン(推しの推しだから好き層)の応募が思いのほか多かったんじゃないかなーと(もちろん違うかもしれません)。

 

  • そしてそれはもちろん全く悪いことではない(私だってひな会い毎週観てるし)のだが、それによって割を食ってしまったのが運悪く落選したコアなファン層だったりするのではないか(繰り返しになるが、あくまで勝手な推測です)。
  • 15年前の番組当初から聴いてたという人が落選したという嘆きポストを見ると、トップアイドルのライブも倍率高いししょうがないよね、とかでは片づけがたい憐憫というか悲しい気持ちになる。それとはちょっと違うんだよな的な。

 

試合後、モグライダー、ママタルト、ケビンスのミニライブがあった

 

  • ともあれ、こういう状況になったのであればやはり、次また5年後やるであろう20周年記念ライブ、あるいはLIGHTHOUSEで語っていた(本当に実現するのか不明だし、いま目の前のドームに専念中の方たちにその先の話なんて失礼な話だが)毎年武道館があるのだとすれば、それに向けて番組ファンクラブ(年契型の)なんか作ってほしいと思った。お笑い系でも三四郎ANNとか、アメトーークCLUBとかM-1サポーターズとか、コアなファン層がそれなりにマスボリュームになってそうなコンテンツはそうなっている。同じくチケット争奪戦の東京03ファンクラブなんかもそうか。

 

  • まあファンクラブ運営はファンクラブ運営でコア層囲い込んだ閉鎖的なスタンスの印象もなくはないのでオープン性とのバランスが難しいところだと思うが、少なくともその方がコアなファン層が救われる確率は高くなるだろうと思った。その一方それでチケットご用意されなくてふざけんな!と怒りの頂点パターンもあるけども。
  • また、そもそもファンクラブを作ったとて、そこにコンテンツを用意する余力が御多忙のオードリーやANNスタッフにあるだろうか。まあそれはいまやってるようなドームへの道Youtubeぐらいの感じでいいのか。

 

  • さて、ライブビューイング(以下LV)はこれまでさよならたりふたや、バナナマン単独、handmadeworks、M-1準決勝、タイタンライブなんかで楽しんできたが、LVはLVなりの良さがあったりする(軽食食べながら楽しめるとかスクリーンの視認性が最適なのでアリーナ遠目の席よりはかえって見やすかったり。もちろん家計にも優しい)し、お笑い系ライブの現地参戦の臨場感が10~7(席次第)、配信が1だとしたらLVは5~3ぐらいはある(個人差はあれど私的に)ので、まあ現地落選組も今からそんなガッカリせずに、がんばって切り替えて楽しんでいきましょうよと思う。グッドルーザー。
  • 時間が経ってみると、5年前に運良く現地で観れた武道館も、2019年にLVで観たさよならたりないふたりも同じぐらい良い思い出だし、どこで見たかも確かに大事ながら、ライブで受け取ることになる、そのとき何に心を動かされたのかという個人的感動は、必ずしも場所だけで決まるものではないのではなかろうか。俺は現地で観たぜマウントを執拗にしてくるような変な人が近くにいれば別かもしれないけど、まあそういう人は善良なLTの中にはいないんじゃないか。

 

 

当然宣伝シャツ着て行っていた(後ろのコピーを見るとoasis長嶋茂雄だったのかw)



  • 転売問題については、同行型の規制までは難しいが電子チケットになって、単純転売は大分マシにはなってると思う。特によしもと(FANY)の人気公演(空気階段とか)で導入している、LINE連携型の電子チケットは相当転売が難しくなったと思う。チケットぴあのCloakはそれよりはやや劣ると思うがまあ紙チケよりは遥かに転売しにくくなったと思う。まあそれはそれにしてもケイダッシュニッポン放送から厚顔な転売サービスにクレームを入れてみて経緯を公表して消費者庁マターを試みてみるなり、強めのスタンスを示してもらえると留飲下がるのになあとは思う。
  • あとは電子チケットがマイナンバーだったりの個人認証とも連携させることができれば大分鉄壁なんじゃなかろうか。まだテクノロジーが転売を、向こう10年でより駆逐する余地はありそうな気がする。

※20231209追記

誤解していたが、チケットぴあだし、抽選申込時に同行者の氏名電話番号入力もあったので、てっきりチケット用意はMOALA電子チケットと思っていたところ、普通に紙チケらしい。それはさすがに・・・と確かに思う。バカリ単独の草月ホールから東京03+CN武道館フローリックアホリックまで、先行抽選が発生する程度に高倍率のお笑いライブは、キャパの大小関係なく電子チケ導入してるケースが多かった。

となると逆に電子チケにしない理由が気になる。

①手数料負担説。MOALAにすると諸々で開催側が手数料として仮に1人あたり300円かかるとして4.5万1,300万ほどかかる。確かに大きいが、それを見越したチケ代設定にするなりできるはず。

②やはり現状の入りを想定してなかった説。上述の通り、そもそも埋まるのがやっと=転売の余地なんかほとんどなかろう、とANNチームからぴあに発注する時は思っていた(ここまでの倍率という事情が判明したのは結局一次の先行抽選開始後だから)のだろう。また、チケットぴあのシステムも、受付開始後でのMOALA変更ができない仕様になっている(のだろう)ため、結果的に有効な転売対策ができない状況になった。

③入場対応負担説。4.5万人に入場時電子スタンプとか電子チケ用対応すると客入れの時間が長くなるなど色々不都合。でもこれは紙と電子でそんな変わらんと思う。電子チケのデメリットに客の端末トラブルやネットワークトラブルがあるが、佐久間さんのラジオイベント東京国際フォーラム(5,000人規模)でも、そういうトラブル用のぴあ出張窓口みたいなものは設けられていた。

と考えると、まあ②なのかなと思う。そうすると、一次二次三次と先行抽選の結果が出て、思いのほかの高倍率であることがわかるにつれ、転売対策が問われるようになったが、後追いでは対応が難しいのだろう。ということで結局需要の見積りをミスったということが諸事の要因になるか。結果論ではあるが。

追記ここまで。

 

  • ということで、まーとは言え現地にいけないのどうしても凄く残念だし、しばらくは番組中でドームライブの話を聞いても少し苦い気持ちになるかもしれないが、チケット当選した4.5万人はそりゃあ楽しみだろうし(そっち側になっていた可能性だってあった)、まあ時間が解決すると思って、腐ることなく(チェだぜ!)来年2月18日までにはしっかりLVで楽しむ気持ちができてるといいなあと思う。LVはさすがに場所を選ばなければどこかしらでは観れると思います!